第９話　和解

　「もう一度ここで3人で暮らさないか」。徹朗（草彅剛）の言葉は可奈子（りょう）の心を動かすことはできなかった。凛（美山加恋）の親権は家庭裁判所の調停に委ねられた。不成立に終われば審判の場で争うことになる。「もし凛がいなくなったら」…徹朗は不安の色を見せるようになった。
やがて徹朗は働く時間を選べるシフト制の洋食屋で働くことに。月謝が払えないからと、ゆら（小雪）に家庭教師の時間を減らすようお願いすると、ゆらは「私がここに来たいから来ます」と笑顔で返した。一方、義朗（大杉漣）は大手銀行を辞め娘との時間を優先する徹朗を理解できずにいた。